新刊:『企業統治の法と経済』
2015年4月刊
A5判並製カバー付 , 416ページ
定価 4,104円(本体 3,800円)
ISBN 978-4-641-16454-3
◆コーポレート・ガバナンス研究の最前線◆
当事者が事前に互いの完全な情報を得て契約を交わすことは難しい。その現実の下,企業を取り巻く利害関係者のより良い厚生を達成するための仕組みを本書では企業統治と捉える。精鋭執筆陣が,学問の垣根を超えて,日本の経験,理論と実証を駆使して迫る。
序 章 企業統治を分析する視点(田中 亘)
第1部 企業統治の基礎理論
第1章 雇用者学習と企業特殊的人的資本(加藤 晋)
第2章 中間管理職の役割と人事評価システム(大湾秀雄)
第3章 継続的契約関係と法(石川博康)
第4章 ガバナンスの自律と他律(佐々木彈)
第2部 戦前日本の企業統治
第5章 企業の売買と境界(中村尚史)
第6章 近代日本における株主総会と取締役会(結城武延)
第7章 黎明期の企業統治と資本市場(中林真幸)
第3部 「日本型」経営のゆくえ
第8章 不安定なシステムへの局所的な対応策としての企業統治(ジョン・ブカナン)[田中 亘訳]
第9章 ブルドックは企業価値の番犬か(胥 鵬)
第10章 機関投資家はコーポレート・ガバナンスをどのように見ているか(田中 亘)
第11章 1990年代以降の日本型雇用(小野 浩)
第4部 企業統治改革の展望
第12章 非業務執行役員の役割と会社法(武井一浩)
第13章 会社法改正と企業統治(加藤貴仁)
第14章 労働法の動態と企業統治の方向性(水町勇一郎)
第15章 新しいコーポレート・ガバナンスの可能性(柳川範之)