新刊:『日本財政の現代史Ⅱ』
井手英策 (慶應義塾大学教授)・諸富徹 (京都大学教授)・小西砂千夫 (関西学院大学教授)/企画編集
諸富徹/編
『日本財政の現代史Ⅱ ――バブルとその崩壊 1986~2000年』
2014年06月刊
四六判並製カバー付 , 360ページ
定価 3,240円(本体 3,000円)
ISBN 978-4-641-16444-4
◆財政学が見抜くバブル経済と「失われた10年」の本質◆
バブル経済とその崩壊はなぜ起こり,「失われた10年」を導いてしまったのか。そのプロセスにおいて日本の財政,そして政治・経済・社会はどのように変質していったのか。制度や政策の動向と文脈を解明し,その実像をいきいきと描き出して,現代の難問に答える。
序 章 バブル生成と崩壊は日本財政にどのような影響を与えたのか(諸富徹)
財政運営(1):第1章 マクロ財政・金融政策の経済理論と思想(野口剛)
財政運営(2):第2章 予算編成過程の変容(河音琢郎)
税 制 :第3章 バブル経済下の税制改革(川勝健志・藤貴子)
公共投資 :第4章 公共投資財政の転換(門野圭司)
財政投融資:第5章 「土建国家」を支える政策金融の終焉(水上啓吾)
環境政策 :第6章 大量廃棄社会の限界と残像(八木信一)
社会保障 :第7章 再編期の社会保障(吉田健三)
地方財政 :第8章 集権と分権の狭間(田尾真一)
国際比較(1):第9章 付加価値税の導入過程と逆説的性格(篠田剛)
国際比較(2):第10章 大都市の経済社会と広域行財政(片山和希)
国際比較(3):第11章 地方債制度・市場のあり方(三宅裕樹)
「構造」としての日本財政:第12章 日米構造協議と財政赤字の形成(天羽正継)
終 章 日本財政にとっての転換点(諸富徹)