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2014年5月28日 (水)

新刊:『現代財政の現代史Ⅰ』

L16441
井手英策 (慶應義塾大学教授)・諸富徹 (京都大学教授)・小西砂千夫 (関西学院大学教授)/企画編集

井手英策/編

『日本財政の現代史Ⅰ――土建国家の時代 1960~85年』

2014年05月発行
四六判並製カバー付 , 326ページ
定価 3,024円(本体 2,800円)
ISBN 978-4-641-16441-3

◆土建国家の出現とその統治システム◆

公共投資,減税,小さな政府の組合せは,高度経済成長期の統治メカニズムであった。石油危機後,それが立ちゆかなくなった後に出現する土建国家のシステムを丹念に分析。経済成長が鈍化するなか,国債発行によって減税政策と公共投資が支えられ,財政赤字が恒常化していく。

        序 章 統治の全体像としての「土建国家」(井手英策)
 財政運営(1) :第1章 均衡財政から赤字財政へ(谷達彦・井手英策)
 財政運営(2) :第2章 「増税なき財政再建」へ至る道(村松怜)
 税  制   :第3章 減税税制と経済成長路線(島村玲雄)
 公共投資   :第4章 公共投資と国土計画(宮崎雅人)
 財政投融資  :第5章 戦後財政投融資の機能と限界(宋宇・井手英策)
 環境政策   :第6章 環境・エネルギー問題による財政の変化(佐藤一光)
 社会保障   :第7章 土建国家形成期の社会保障(永廣顕)
 地方財政   :第8章 地方財源統制システムの強化と変容(高端正幸)
 国際比較   :第9章 フランス・ドイツの福祉国家への分岐(小西杏奈・嶋田崇治)
 経済・社会構造:第10章 農山村の変容と公共事業(沼尾波子)
 「構造」としての日本財政:第11章 土建国家と国際政治(嶋田崇治・茂住政一郎)
 終 章 土建国家への道はこうして準備された(井手英策)

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