新刊:『老いのこころ』
佐藤眞一 (大阪大学教授),髙山緑 (慶應義塾大学教授),増本康平 (神戸大学准教授)/著
2014年6月刊行
四六判並製カバー付 , 280ページ
予定価 1995円(本体 1900円)
ISBN 978-4-641-22016-4
◆「自分のこと」「家族のこと」「社会のこと」を考えるために◆
人はどう老いていき,そのとき本人や家族はどんな葛藤・問題を抱えるのか。様々な立場の人が「自分のこと」として読み・考えることができるよう,老いのメカニズムの基礎理論から高齢者との関わり・対応に役立つ実践的知見まで,平易にコンパクトに解説します。
【目次】
第1部 老いを包む社会
第1章 老いのこころと高齢社会
第2章 エイジングのこころ─人の生涯発達
第3章 引退するこころ─引退期の獲得と喪失
第2部 老いのこころのメカニズム─正しい理解とアプローチのために
第4章 情報処理機能の変化─感覚・脳・認知
第5章 忘れやすさと忘れにくさ─記憶と学習
第6章 英知を磨く─知的発達
第7章 パーソナリティとエイジング
第8章 家族とのつながり
第9章 他者との関わりあい
第10章 高齢期のこころの病気
第3部 老いて,生きる
第11章 超高齢期のこころ─それぞれの生き方,それぞれの人生
第12章 死にゆくこころ─死生観と死のプロセス
第13章 老いを共に生きるこころ─家族として,援助者として
Column(1) 年齢差別─エイジズム/Column(2) 主観年齢と年齢アイデンティティ/Column(3) 定年後の夫の「居場所不安」/Column(4) 脳の老化を予防する?─脳の可塑性/Column(5) 年をとると嫌なことは思い出さず,よいことを思い出す?/Column(6) ブリムの父親のエピソード/Column(7) 階層的補完モデルと課題特定モデル/Column(8) 家族関係を包括的にとらえる/Column(9) 障害を認識することの重要性/Column(10) 生きがいの多様性/Column(11) 人の尊厳と死/Column(12) 死別と悲嘆