編集室の窓:『書斎の窓』2013年11月号に掲載
いま、統計学の重要性が見直されています。関連書が大いに注目を集め、売れているようです。既成の価値観が揺らぐ混迷の時代には、方法論への関心が高まるといえそうです。政治学の領域から、久米郁男先生の『原因を推論する』が出されます。質的研究と計量分析の背景にある考え方を読者に身につけてもらうことをめざす書籍です。
マーケティングの領域からは、照井伸彦先生と佐藤忠彦先生による『現代マーケティング・リサーチ』が刊行されます。変動し続ける市場を読み解くためのデータ分析を明らかにする概説書です。
知識を得るために重要な役割を果たす図書館は、その情報化の動きが急速に進展しています。その動向を盛り込み、新たな枠組みを提示するテキスト、山本順一先生編『新しい時代の図書館情報学』も刊行されます。
さらに日本認知心理学会がまとめ上げる学習・研究の手引書『認知心理学ハンドブック』、石井敏先生・久米昭元先生・長谷川典子先生・桜木俊行先生・石黒武人先生による入門書『はじめて学ぶ異文化コミュニケーション』も刊行されます。今月も、時代の要請に応える書籍を多く刊行します。ご期待ください。(M・S)
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