編集室の窓:「書斎の窓」2013年5月号に掲載
生活保護基準の引下げと、それによる生活への様々な影響が議論されています。書籍に何ができるかを自問自答する中で、ある先生から、研究者の役割は、問題を発見し、調査・研究によって真実を追究することとうかがい感銘を受けたことがあります。様々な問題に時を超えて挑む研究と教育の成果を、書籍という形にして、学問と読者の橋渡しをすることができればと思います。今月もそうした迫力ある本が目白押しです。
『自殺のない社会へ』は、自殺を社会・経済問題として捉え、緻密な調査と実証分析からその要因を明らかにする意欲作です。
様々なイメージをもたれる中国を客観的に理解するために必要な基礎知識を、第一線の研究者がまとめた『はじめて出会う中国』は、高校生も読める叙述にこだわった画期的な入門テキストです。
大阪が独自に諸産業の集積と多様性を育み産業発展を遂げた姿に迫る『近代大阪の産業発展』は、「機械工業」「雑貨産業」「公設試験研究機関」の視角から、産業発展のプロセスを綿密に検証する労作です。
『入門証券論(第3版)』『経済学・入門(第3版)』もぜひお読みください。(M)
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