新刊:『財政赤字の淵源』
井手 英策 (慶應義塾大学准教授)/著
『財政赤字の淵源――寛容な社会の条件を考える』
2012年10月発行
四六判上製カバー付,308ページ
定価 2,835円(本体 2,700円)
ISBN 978-4-641-16402-4
◆寛容な社会を支える財政へ◆
日本の財政赤字はどのようにして形成されたのか。歴史的アプローチからその原因と構造を明らかにする,渾身の作! 今後必要なのは,福祉社会のための財源の創出,すなわち増税が可能となる寛容な社会である。人びとの信頼を支える財政システムを提言する。
〈もくじ〉
序 章 なぜ巨額の財政赤字が生まれたのか──財政社会学の挑戦
第1部 財政の原型はどう作られたか
第1章 日本財政の源流──金本位制度から管理通貨制度へ
第2章 占領期の財政運営と大蔵省統制の確立
第2部 大蔵省統制と土建国家
第3章 土建国家へ
第4章 健全財政主義の黄昏
第3部 寛容な社会の条件
第5章 変わりゆく社会,変えられない財政──激動の1990年代
第6章 寛容な社会のための財政