編集室の窓:『書斎の窓』2012年6月号に掲載
東日本大震災とその後の原発事故を前にして、しばらく原稿を書くことができなくなったと、ある先生からうかがった。原発依存からの脱却もなかなか進まない今、私たちも自問自答を繰り返していかなければならないと思う。
さて、経済学部に限らず、商学部、経営学部の新入生にお薦めしたい書籍が『ひたすら読むエコノミクス』です。人間の行動を解明しようとする社会科学のなかで、経済学は抽象的であると敬遠されがちですが、本書では、経済学を、人間の意思決定の問題として、また、市場や組織をうまく動かしていくためのインセンティブ設計の問題として取り扱っています。是非、手にとってご覧ください。
少子高齢化が進むなか、財政再建とともに年金、医療、福祉の制度改革が喫緊の課題となっていますが、こちらの議論もなかなか進んでいません。『政策志向の社会学』は、福祉社会を展望するにあたって、その政策理念、個別政策に焦点を当て、社会学の果たす役割について、福祉社会学の第一人者が解説しています。福祉社会を考えるうえで、必読の書となっています。こちらも一読をお薦めします。 (A)
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