新刊:『体制転換の社会学的研究』
石川晃弘 (中央大学名誉教授)/著
『体制転換の社会学的研究――中欧の企業と労働』
A5判上製カバー付,238ページ,定価 4,200円(本体 4,000円)
ISBN 978-4-641-17361-3
2009年10月刊
◇ 社会変動研究の実証的成果 ◇
冷戦後の社会主義体制崩壊時に,中欧の社会は極めて冷静な体制変動を経験した。スムースな体制変動はいかにして進められたか。企業と労働というメゾ・レベルに焦点をあて,社会的コスト最小化の仕組みを実証的に分析,その理論的意義を提起した社会変動論の成果。
〈もくじ〉
序論 研究の課題と対象
第1部 体制内改革における企業と労働
第1章 社会主義体制下の階級関係と労使関係──前提的考察
第2章 ハンガリーにおける経済改革と企業の変容
第3章 ポーランドにおける企業の自立化と従業員評議会
第4章 チェコスロヴァキアにおける改革の挫折と原型の持続
第5章 従業員意識から見た企業内諸関係──ハンガリーとポーランド
第2部 体制転換過程における企業と労働
第6章 企業所有の変化と経営者
第7章 体制転換後の労働組合
第8章 従業員意識の変化からみた企業内諸関係の動態
第9章 体制移行過程の企業内労使関係──ハンガリーの事例
第10章 体制移行過程の企業内労使関係──ポーランドの事例
第11章 体制移行過程の企業内労使関係──チェコスロヴァキアの事例
結論 要約と含意