編集部員のつぶやき①:「新入社員のつぶやき」
Y. S
早いもので,修士課程を修了し,入社してから半年が経とうとしています。そろそろ,通勤のリズムにも慣れ,早く仕事を覚えようと邁進する今日この頃です。
学生の頃は,研究の道を志したこともありました。ですが,それとは異なる道で,学問の世界に貢献できることはないかと模索した結果,この仕事に行き着きました。仕事に携わる中で,それが間違いではなかったのだと,少しずつ実感しつつあります。
おかげさまで編集の仕事を少しずつ覚え,先生方と編集者という立場からお会いする機会も増えてきました。その中で感じるのは,私たちのような学術出版に携わる編集者は,学問や高等教育の世界を人間の体に喩えるなら,血管のようなものかもしれない,ということです。
ご執筆いただく先生方,学会を,それぞれ脳や心臓のようなものだとすれば,その血液である学問的情報を社会へと送り出す役割を私たちは担います。おそらく,サラサラと流れるものもあれば,ときにドロドロとしたものもあるでしょう。私たちの求められる仕事は,できるだけ伝わりやすく,先生方の考えておられることを読者の方々にお伝えすることだと思います。
仕事に就いてまだ日が浅く,日々勉強の毎日ではありますが,より多くの読者に,サラサラと健康的な知識を円滑に提供することができるように,精進しようと思います。