新刊:『開発と平和』
稲田十一 (専修大学教授)/編
『開発と平和――脆弱国家支援論』
有斐閣ブックス
A5判並製カバー付, 310ページ,定価 2,730円(本体 2,600円)
ISBN 978-4-641-18380-3
2009年9月刊
カンボジア,東ティモール,アフガニスタンなどガバナンスが不安定な「脆弱国家」。なぜこれらの国で紛争が起こり,いまだに安定しないのか。その全体像と国際社会の支援のあり方を描く。国際開発,国際協力に関心のある人,関わっている人必読の書。
〈もくじ〉
序章 「脆弱国家」という課題(稲田十一)
第1部 「脆弱国家」をみる視角
第1章 紛争と国家(武内進一)
第2章 国際社会における「崩壊国家」の課題(遠藤 貢)
第3章 破綻・脆弱国家の国際統治におけるジレンマ(土佐弘之)
第4章 経済学による「脆弱国家」分析(大門 毅)
第2部 国の「脆弱性」のとらえ方
第5章 開発援助機関の視点でとらえた「脆弱国家」(工藤美佳子)
第6章 国の「脆弱性」をどう把握するか──カンボジアと東ティモールの事例(稲田十一)
第7章 紛争予防の視点からのアセスメント(小向絵理)
第3部 効果的な支援アプローチ
第8章 「脆弱国家」に対する効果的な支援(稲田十一)
第9章 分権的制度の意義と形成(笹岡雄一)
第10章 「脆弱国家」の再建と治安部門改革(SSR)(藤重博美)
第4部 国際社会の支援
第11章 「脆弱国家」における国際援助調整(稲田十一)
第12章 「脆弱国家」に対する日本の支援アプローチ(秋山孝允・小野真依)