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2009年7月28日 (火)

編集室の窓:『書斎の窓』2009年7・8月号に掲載

新型インフルエンザが流行するや,日本でも多くの感染者が出ています。今後,医療の態勢があらためて見直されることになるでしょう。いま,どのような医療システムが必要とされるのでしょうか。近代的なしくみとしてできあがった20世紀の医療システムを理論的・歴史的に位置づける『病院の世紀の理論』が,その答えの糸口を導き出してくれます。

医療は独特の産業領域だといえます。サービスを扱う分野であり,社会保障,つまり公的側面をもつ領域です。そのような特徴を持つ産業をいかなる視点から見れば,その本質をつかむことができるのでしょうか。理論と政策からじっくりと解説された『入門・産業組織』をご一読いただければ,産業の特質を見抜くための視角を身につけることができるでしょう。

さらには,医療の態勢という意味においては,組織のあり方が重要でしょう。いかに管理・経営していくのか,といった視点が重要となってきます。そこで,組織の境界を越えて組織的関係を形成している「ネットワーク組織」の意義,構造,能力が解説される『ネットワーク組織論』をお薦めいたします。(MS)

*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。

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