新刊:『進化の経営史』
橘川武郎・島田昌和/編
『進化の経営史――人と組織のフレキシビリティ』
A5判並製カバー付 , 320頁,予定価 3,360円(本体 3,200円)
ISBN 978-4-641-16326-3
2008年12月刊行
日本企業の発展的存続の背後には,決して単線的な「成長」ではない,複雑な停滞・前進・後退の過程が見出される。そのダイナミックな足どりを,社会進化論の枠組みを用いて分析。進化の担い手であるヒトは,変革の局面でどのような主体的役割を果たしたのか。
〈目次〉
第1部 進化の経営史の視角
第1章 進化の経営史の分析枠組み=島田昌和
第2章 進化の概念と経営史=安部悦生
第3章 日本経済の近代化と経営発展の進化モデル=由井常彦
第2部 経営者にかかわる進化
第4章 財閥の進化とサステナビリティ──安田財閥の急成長と挫折=由井常彦
第5章 渋沢栄一の労使観の進化プロセス──帰一協会・協調会・修養団
=島田昌和
第6章 地域開発の戦略進化──箱根土地の事業展開=松本和明
第7章 創業者からの継承とビジネスの進化──伊勢丹と二代小菅丹治=前田和利
第8章 中小企業政策の戦後への連続性──吉野信次と中小工業政策=松島 茂
第3部 組織の進化プロセス
第9章 新しいマーケットへの組織的挑戦──日本の近代化と国分商店
=田付茉莉子
第10章 人脈と革新的DNAの継承──関西電力業界における二筋の人脈
=橘川武郎
第11章 経営者の事業継承と経営発展──堤康次郎と堤清二=老川慶喜
第12章 垂直統合的組織への進化──花王の販社戦略の展開=佐々木聡
第13章 経営の淵源とその進化──キヤノンのハイブリッド・マネジメント・モデル
=三浦后美
終 章 組織進化の主体性モデル=橘川武郎
〈編者情報〉
橘川 武郎(一橋大学教授)
島田 昌和(文京学院大学教授)