新刊:『家族心理学』
中釜洋子・野末武義・布柴靖枝・無藤清子/著
『家族心理学――家族システムの発達と臨床的援助』
有斐閣ブックス
A5判並製カバー付,328頁,定価 2300 円(税込 2415 円)
ISBNコード 978-4-641-18367-4
2008年12月刊行
一見自明な「家族」をシステム論の視点から今改めて捉え直し,家族の発達と臨床的諸問題に迫る。基礎理論から最新の臨床研究の知見まで,包括的に体系的にまとめた新しいテキスト。実務家の声や,社会学的知見もとりいれ,家族をとりまく現状を多角的に考えさせる。
〈目次〉
第1部 家族とは何か
第1章 家族システム理論──家族をどうとらえるか
第2章 家族を理解するための鍵概念──家族をどう見立てるか
第2部 家族の発達
第3章 独身の若い成人期──家族づくりの前にやっておきたいこと
第4章 結婚による家族の成立期──夫婦としての絆づくり
第5章 乳幼児を育てる段階──「親になる」とは
第6章 小学生の子どもとその家族──子育て期のエアポケット
第7章 若者世代とその家族──子どもたちの巣立ちの時
第8章 老年期の家族──老いを迎える家族
第3部 家族と臨床的諸問題
第9章 家族への臨床的アプローチ──家族療法入門
第10章 夫婦関係の危機と援助──愛情は幻だったのか
第11章 子育てをめぐる問題と援助──次世代を誰がどう育てるかという問い
第12章 家族が経験するストレス──災害・喪失・病気など
第13章 家族の中のコミュニケーション──コミュニケーション学派の視点
第14章 女性と家族──誰がケアを担うのか
第15章 男性と家族──父親と夫をどう理解し援助するか
ブックガイド,付表
〈著者情報〉
中釜洋子 東京大学教授
野末武義 明治学院大学准教授
布柴靖枝 東北工業大学准教授
無藤清子 東京女子大学教授