新刊:『国際レジームとガバナンス』
◇第一人者が解説する国際政治の理論◇
「国際レジーム」と「グローバル・ガバナンス」は,現在の国際政治を分析する上で欠かせない基本概念である。この二つの概念を国際政治学全体の中に位置づけ,理論的にその内容を明らかにし,経済分野と安全保障分野に応用してその有効性を明らかにする書。
〈目 次〉
序 章 国際レジームとガバナンス──国際政治理論の展開のなかで
第1部 国際レジーム──理論的な基礎
第1章 国際レジーム論の定義と位置づけ
第2章 力・利益・規範
第3章 レジームの形成・維持・変容
第4章 フィードバック・システム──レジームと行動
第2部 レジームの複合体とガバナンス
第5章 レジーム複合体とレジーム間の相互作用
第6章 グローバル・ガバナンス
第3部 経済分野における国際レジームとガバナンス
第7章 レジーム論から見たGATT/WTO
第8章 地域経済統合の展開
第4部 安全保障
第9章 国際安全保障システムの変容
第10章 安全保障システムの類型と安全保障レジーム
第11章 包括的安全保障システムの実態──地域の比較から
第12章 安全保障のグローバル・ガバナンス化──素描と課題
第5部 ガバナンスの射程
第13章 「私」の公共空間──プライベート・レジーム試論
終 章 国際レジームの可能性と課題
〈著者情報〉
山本吉宣 青山学院大学教授