各地で大災害が引き起こされました。そのなかで援助のあり方について,大きな関心が向けられています。そこで,いかに社会を構成するのか,どのように政府は社会にかかわればいいのか,といった課題が出てきているように思います。この夏刊行予定の『福祉政治』は,その答えを出してくれています。
最近起こった大災害は,アジアが被災地でした。このような際にはアジアを総合的に捉える必要があります。その歴史と現在を考えるために,『東南アジア経済史』と『東アジアの経済統合』のご一読をお薦めします。
さらには,原油高や穀物価格上昇といった問題もクローズアップされています。どのように資本が動き,企業が活動しているのか,気になるところです。『戦後復興期の企業行動』は大きな示唆を与えてくれます。既刊の姉妹書『日本経済の戦後復興』も好評です。
もうひとつ,少子化という重要な課題があります。少子化問題は多様なテーマを抱えていますが,心理の側面から捉えるのが『子育て支援の心理学』です。家庭・地域・園のかかわりを重視して,課題に答えています。
これからも多彩な書籍を刊行してまいります。どうぞご期待ください。(S)
*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。