新刊:『日本の工業化と女性労働』
ジャネット・ハンター/著,阿部武司・谷本雅之/監訳
『日本の工業化と女性労働――戦前期の繊維産業』
A5判上製カバー付,382頁,定価 4900 円(税込 5145 円)
ISBNコード 978-4-641-16312-6
2008年6月刊
◇「女工哀史」を超えて◇
日本の工業化を主導した繊維産業。製糸・紡績・織布3部門において,(女子)労働者やその雇い主は工業拡大にいかに対応し,いかなる労働市場を形成したか。経済史・社会史・女性史の視点を融合し,改めて実相に迫る。後進国の工業化・経済発展の研究にも有益。
〈目次〉
第1章 イントロダクション──繊維労働者と日本の工業化
第2章 農村との結びつき──成長,分配,ジェンダー
第3章 戦前期日本における機械制繊維産業の成長
第4章 農村出身者
第5章 繊維労働者の生成
第6章 賃金制度
第7章 ゲームのルールの変更──政府の役割
第8章 共謀と共同──雇用主と従業者の集団行動
第9章 繊維労働・家族・村
第10章 まとめ
〈著者,監訳者情報〉
ジャネット・ハンター ロンドン大学教授
阿部武司 大阪大学教授
谷本雅之 東京大学教授