新刊:『経済心理学のすすめ』
◇ 人間の非合理性と経済現象 ◇
経済現象をめぐる人間の非合理的な判断や行動には,どういった法則性があるのか。経済学と心理学が交差する経済心理学(行動経済学)について,第一線で研究を進める経済学者と心理学者とが協力し,その発想の着眼点から現段階の研究の広がりまでを提示する。
〈目次〉
イントロダクション──経済学と心理学の協同に向けて=子安増生
第1部 経済心理学の理論的基盤
第1章 心理学と経済学の交差点──需要関数・マッチング関数・割引関数=坂上貴之
第2章 意思決定過程の心理学=竹村和久
第3章 リスク認知の心理学=楠見 孝
第4章 市場競争と経済心理学=西村直子
第5章 賭けのシステムと経済心理学=渡辺隆裕
第6章 行動ファイナンス=加藤英明・岡田克彦
第2部 経済心理学の応用的展開
第7章 思考活動停止時における脳活動──経済心理学への基礎研究として=西村和雄・外池光雄・飛永芳一
第8章 保険・年金・医療の経済心理学=西村周三
第9章 問題商法とクリティカルシンキング=菊池 聡
第10章 経済活動に関する信念と知識──仮説検証的思考=子安増生
第11章 高校生・大学生のため経済学教育=安藤明人
第12章 子どものための経済学教育=藤村宣之
〈編者紹介〉
子安増生 京都大学教授
西村和雄 京都大学教授