新刊:『地方財政改革の政治経済学』
小西砂千夫/著
『地方財政改革の政治経済学――相互扶助の精神を生かした制度設計』
A5判上製カバー付,324頁,定価 3300 円(税込 3465 円)
ISBNコード 978-4-641-16297-6
2007年7月刊
◇ 地方財政のあり方を問う ◇
地方財政改革の本質に切り込み,その複雑な側面を事実に基づき綿密にとらえる労作。三位一体改革から道州制・地方債改革・破たん法制まで,地方財政改革の文脈をあらゆる角度から解明し,統治の視点も取り入れ,真の改革のために不可欠であるビジョンを提示する。
〈目 次〉
序 章:制度全体を見通す必要性と市場主義的改革への疑問
PART1 改革の背景・経緯・理論
1 地方分権改革の系譜のなかでの三位一体改革
2 「受益と負担の一致」と財源保障のあり方
3 税源移譲と「東京問題」の克服
PART2 三位一体改革から歳出・歳入一体改革へ
4 地方分権改革における三位一体改革の位置づけ
5 三位一体改革の過程と成果(2003年度)
6 三位一体改革の過程と成果(2004・05年度)
7 三位一体改革による量的縮減
8 量的改革としての歳出・歳入一体改革,質的改革としてのビジョン懇
9 分権一括法・新型交付税・破たん法制
PART3 制度改革の課題:地方税・地方交付税・道州制
10 地方交付税における財源保障のあり方
11 地方交付税の真の問題点と改革のあり方
12 税源移譲に伴う地方税改革のあり方
13 道州制・市町村合併と地方財政改革のあり方
PART4 地方債改革と再生(破たん)法制のあり方
14 地方債の協議制移行で何が変わったか
15 金融市場の論理と地方債のあり方
16 資金繰りと償還能力を踏まえた地方債の発行管理のあり方
17 再生(破たん)法制導入の課題とそのすがた
PART5 めざすべき改革のすがた
18 これまでの地方分権改革を踏まえた地方財政改革のビジョン
おわりに:時代的風潮との折り合いのなかで発想すれば
〈著者情報〉
小西砂千夫 関西学院大学教授