編集室の窓:『書斎の窓』2006年11月号に掲載
今月は新しい入門テキスト群「つかむ」をご案内しましょう。学問の心を「つかむ」ことをコンセプトにした斬新なテキストです。
少子化と高学歴化のなかで,大学全入時代がやってきました。いま大学教育では,「基本科目の基礎知識の完全習得」が何よりも求められています。そのため,①理解の単位を24~30の短いユニット(8~10頁)として,②内容はミニマムに絞って学問の「勘所」を示し,③流れを持った構成で相互関連を理解しつつ学問の仕組みを体得できるように工夫しました。具体的には,①理論の流れを重視し,②「序」でその学問のアイデンティティ・特質・構造や本全体の内容と関連を解説し,③ユニットの中で「要約」「確認問題」「キーワード」で確実な理解へ導き,④「重要ポイントコーナー」「コラム」で勘所や本文の理解を助ける解説を盛り込み,さらに⑤「次のステップ」で学習の道筋が見えるようになっています。
体裁はA5判並製,平均270頁,1800~2000円の手頃な入門テキストです。第1回刊行は『ミクロ経済学をつかむ』『金融論をつかむ』『マクロ経済学をつかむ』で,以下,各分野で企画が進行中です。ぜひご期待ください。(K)
*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。