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2005年11月26日 (土)

編集部員より:有斐閣スポーツ自慢

K.W.

  「有斐閣」と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか? 刊行している本も六法全書に経済辞典,○○学に○○法と,いかにも硬そうな本ばかりです。「きっと社員も硬い人ばかりに違いない」と,よその人には見えるでしょう。私も入社する2年前は,「有斐閣で働いている人は,メガネをかけ,髪は七三分けで,いつもカバンの中には難しそうな本が入っていて,休日にはシャガールの絵画でも見に行くような人たちばかりだ」と勝手な想像をしていました。

 しかし,会社に入ってみたら,そんなことはありませんでした。書籍編集第2部にも,フルマラソンを3時間以内で完走する人,中国の未登頂の山に挑戦する人,「ゴールドジム」に通っては毎日プロテインを飲んでいた人(今はもう止めたそうです),トライアスロンをしている人,大学時代に遠泳で30㎞も泳いでいた人,など意外に体育会系出身の人が多かったのです。

 そうなると当然,有斐閣では,サークル活動もかなり活発になります。テニス部,バスケ部,野球部(部員募集中),バレー部・バトミントン部(ともに活動休止中),フットサル部(非公認?),カラオケ部 etc.と色々なサークルがあります。社員数が100人程度の会社にこんなに部活があるものだから,参加している人の半数以上が掛け持ちしています。私もカラオケ部以外は参加していますし,サークル参加者の比較的多い部署です(バスケ部の部長も先輩ですし,2007年に定年を迎える上司もテニス部の幹事です。現在は活動していませんが,バレー部の監督は部長が務めていました)。

 たかがサークルといってナメてはいけません。学生時代に真剣に部活に打ち込んでいた人たちばかりだから,かなり熱い。時には熱すぎて付いていけないこともあるくらいです。とくに熱いのがバスケ部です。素人同然の私にも鬼部長は容赦しません。会議では紳士的な雰囲気を装っていますが,練習中は罵倒の嵐です。週に3回も練習することだってあります。「シュートを100本決められるまで帰さない」なんて脅かされたこともありました。「社会人になってまで,みんな何をそこまで夢中になっているのだろう?」と疑問に思うこともあります。

 先日,出版健保のバスケットボール大会がありました。大会前は気合いを入れて練習したものの,結局試合は15対23と負けてしまい,2年連続で1回戦敗退です。

 負けてかなり悔しい思いをしました。さすがに試合が終わってからは練習する機会も減り,そのおかげで平穏な日々を送れていますが,少し物足りない気もします。誰のためでもなく,もちろん金銭的な理由でもなく,「ムダ」に何かに打ち込める時間は,今の自分の生活にとってなくてはならないものだと改めて思います。毎日,1時間以上電車に乗って通勤し,一日中机に座りっぱなしでゲラと格闘する日々を送る私には,何か仕事以外にバカみたいに体を動かす時間は思った以上に貴重です。私の場合,それが人生のカンフル剤になっています。

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