本の詳細:『リーディングス環境 第3巻 生活と運動』
淡路剛久・川本隆史・植田和弘・長谷川公一/編
『リーディングス環境』
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第3巻 生活と運動
2005年11月刊
A5判上製カバー付,376頁,定価 4200 円(税込 4410 円)
ISBNコード 4-641-07189-6
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淡路剛久・川本隆史・植田和弘・長谷川公一/編
『リーディングス環境』
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第3巻 生活と運動
2005年11月刊
A5判上製カバー付,376頁,定価 4200 円(税込 4410 円)
ISBNコード 4-641-07189-6
村井良太/著
『政党内閣制の成立1918~27年』
2005年1月刊
第27回サントリー学芸賞 (思想・歴史部門) を受賞いたしました。
「有斐閣」と聞いてどんなイメージを持たれるでしょうか? 刊行している本も六法全書に経済辞典,○○学に○○法と,いかにも硬そうな本ばかりです。「きっと社員も硬い人ばかりに違いない」と,よその人には見えるでしょう。私も入社する2年前は,「有斐閣で働いている人は,メガネをかけ,髪は七三分けで,いつもカバンの中には難しそうな本が入っていて,休日にはシャガールの絵画でも見に行くような人たちばかりだ」と勝手な想像をしていました。
今月は,政治学・国際政治学系の近刊が目白押しです。
まず,信頼できる基本テキストとしてお薦めの2冊です。川崎修・杉田敦編『現代政治理論』は,気鋭の執筆者8名が,20世紀の政治理論について,論理の筋道や構成を丁寧に解きほぐして伝えます。五百旗頭真編『戦後日本外交史〔新版〕』は,吉田茂賞を受賞した定評ある初版を改訂したもので,9.11テロ事件以後の日本外交までを取り上げています。
対してヘンリー・ナウ著『アメリカの対外関与――アイデンティティとパワー』は,実務に通じた理論家として名高い著者が,二一世紀のアメリカ外交を,リアリズムとコンストラクティヴィズムの融合をはかりつつ,理論的に分析したものです。そして加茂利男著『世界都市――「都市再生」の時代の中で』は,25年にわたり都市政治を研究してきた著者が,9.11テロ事件をふまえ,世界都市とは何かを問うた注目の書です。
いずれも力作ぞろい。どれかを手にして,この冬,政治とは何かを考えてみせんか。(S)
*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。