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2005年11月30日 (水)

本の詳細:『リーディングス環境 第3巻 生活と運動』

淡路剛久・川本隆史・植田和弘・長谷川公一/編
『リーディングス環境』

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第3巻 生活と運動
2005年11月刊
A5判上製カバー付,376頁,定価 4200 円(税込 4410 円)
ISBNコード 4-641-07189-6

環境や環境問題が人間の生活にどう関わるのか,環境破壊が生活にどのような打撃を与えてきたのか,それに対して,人間や社会の側がどのように生活を守り,環境を守ろうとしてきたのか,についての重要論稿を体系的に精選・抜粋し編集解題を付した。

〈目 次〉
解題●長谷川公一
―――――第1部 住民運動と住民自治―――――
足尾銅山鉱毒事件
●菅井益郎「特論 足尾銅山鉱毒事件」朝尾直弘ほか編『岩波講座 日本通史 第17巻 近代2』より
日本公害史
●神岡浪子「日本公害史」神岡編『近代日本の公害 資料』より
市民と市民運動
●日高六郎「市民と市民運動」篠原一ほか『岩波講座 現代都市政策 2 市民参加』より
公害防止運動
●飯島伸子・西岡昭夫「公害防止運動」高橋裕ほか『岩波講座 現代都市政策 4 都市と公害・災害』より
住民運動の論理と展望
●宮崎省吾『いま,「公共性」を撃つ』より
公害紛争の解決方式と実態
●淡路剛久「公害紛争の解決方式と実態」金沢良雄監修『注釈公害法大系 第4巻 紛争処理・被害者救済法』より
公害原論:はじめに
●宇井純『公害原論1』より
―――――第2部 地域・生活・教育―――――
深刻化する都市問題
●柴田徳衛『現代都市論』第2版より
住民主権にもとづく自治体
●中村尚司『地域自立の経済学』第2版より
有機農業運動の視座
●多辺田政弘・桝潟俊子「有機農業運動の視座:有機農業運動から何が見えてきたのか」国民生活センター編『日本の有機農業』より
共生と協同の世界
●古沢広祐『地球文明ビジョン:「環境」が語る脱成長社会』より
地域開発の虚構と現実
●蓮見音彦「地域開発と社会変動」福武直編『地域開発の虚構と現実3』より
地域開発の現実と課題
●宮本憲一「地域開発の現実と課題」宮本編『講座 地域開発と自治体 1 大都市とコンビナート・大阪』より
六ヶ所村の記録
●鎌田慧『六ヶ所村の記録』より
ホタルの風景論:その文化論的アプローチ
●嘉田由紀子『生活世界の環境学』より
環境学習へ向かう「まちづくり」
●西村幸夫『環境保全と景観創造:これからの都市風景に向けて』より
ベオグラード憲章:環境教育のための地球規模の枠組み
●堀尾輝久・河内徳子編『平和・人権・環境教育国際資料集』より
―――――第3部 消費とライフスタイルの見直し―――――
ごみ問題と消費者主権
●華山謙『環境政策を考える』より
グリーン・コンシューマー
●J. Elkington and J. Hailes, The Green Consumer Guide(村木正義・植田和弘訳『ザ・グリーン・コンシューマー・ガイド』部分訳,本書収録のための新訳)より
大量廃棄社会の構造
●植田和弘『廃棄物とリサイクルの経済学』より
ゆたかな社会と依存効果
●J. K. ガルブレイス(鈴木哲太郎訳)『ゆたかな社会』第4版より
社会的ジレンマとしての環境問題
●広瀬幸雄『環境と消費の社会心理学』より
環境問題と生活協同組合運動
●佐藤慶幸「環境問題と生活協同組合運動」三戸公・佐藤慶幸編著『環境破壊』より
仕事の意味が変わる
●マリリン・ファーガソン(松尾弌之訳)『アクエリアン革命:'80年代を変革する「透明の知性」』より
―――――第4部 女性・エコフェミニズム―――――
反原子力運動における女性の位置
●長谷川公一「反原子力運動における女性の位置:ポスト・チェルノブイリの『新しい社会運動』」『レヴァイアサン』第8号より
エコロジーとフェミニズム
●フランソワ・ドォボンヌ(辻由美訳・解題)「エコロジーとフェミニズム」青木やよひ編『〈プラグを抜く〉3』より
エコフェミニズムとフェミニズム理論
●キャロリン・マーチャント「エコフェミニズムとフェミニズム理論」I. ダイアモンド = G. F. オレンスタイン編(奥田暁子・近藤和子訳)『世界を織り直す:エコフェミニズムの開花』より
エコフェミニズムと抵抗の政治
●リー・クインビー「エコフェミニズムと抵抗の政治」I. ダイアモンド = G. F. オレンスタイン編(奥田暁子・近藤和子訳)『世界を織り直す:エコフェミニズムの開花』より
―――――第5部 リスクとオルターナティブ・テクノロジー―――――
下水処理と工場排水
●中西準子『都市の再生と下水道』より
原子力発電のエネルギー・コスト
●室田武『エネルギーとエントロピーの経済学』より
中間技術の開発を必要とする社会・経済問題
●E. F. シューマッハー(小島慶三・酒井懋訳)『スモール イズ ビューティフル』より
新しい豊かさと技術
●E. U. フォン・ワイゼッカー(宮本憲一・楠田貴典・佐々木建監訳)『地球環境政治:地球サミットから環境の21世紀へ』より
エネルギー危機
●イヴァン・イリッチ(大久保直幹訳)『エネルギーと公正』より
効率は取引できる
●E. U. フォン・ワイゼッカー = A. B. ロビンス = L. H. ロビンス(佐々木建訳)『ファクター4:豊かさを2倍に,資源消費を半分に』第5章(佐々木建・中田俊彦訳)より
富の分配と危険の分配の論理について
●ウルリヒ・ベック(東廉・伊藤美登里訳)『危険社会:新しい近代への道』より

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