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2005年2月

2005年2月26日 (土)

編集部員より:編集者5年生

T.S.

 会社に入ってもうすぐ5年経つ。その間に,20冊くらい本を出している。若手と言い張ることもできるが,本当の若手の方々はもうすぐそれを許してくれなくなるだろう。5年間で成長したことといえば,「この図はだいたい何センチくらいで作れそうだ」とか,「この単語にはルビを振らないと学生には読めないだろう」とかの判断ができるようになった。ほかには,世の中の多くの本に誤植が隠されている(かもしれない)ことを知った。「この本は売れそうだ」とか「この本はいつ頃に出せそうだ」という感覚は,残念ながらまだ身に付いていない。編集者としては本当はそれでは困るのだろうが。

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2005年2月11日 (金)

編集部員より:表現多様性について

R.H.

美術の多様性をいうにしても,
たとえば,白髪一雄の油絵,草間弥生のオブジェ,
デュシャンの便器,光琳の屏風。
これらだけで美術表現の幅広さを言い尽くすことはできない。
大きさについていうと,
どれもが建物の中に収まってしまうほどでしかないからだ。
路上や海岸における数百メートルの表現や
自然を対象とした数キロの表現もある。
利用する材料手段だって,
光や水,植物や金属,泥や廃物,人間の排泄物と多様だ。
作品の在りようも,
偶然性をとりいれたもの,時間とともに変化するもの,
観客が参加するもの,
文字表現によって喚起されるイメージを想像すること自体が作品であるもの,
意味がなくインパクトを求めるもの,
インパクトもなくただ存在するだけのもの,
作品がなく空間だけが存在するもの。

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2005年2月 1日 (火)

編集室の窓:『書斎の窓』2005年3月号に掲載

好評をいただいている有斐閣アルマのラインナップの一つ,「研究法」シリーズの第三弾として,『リサーチ・マインド 経営学研究法』が刊行されます。東京大学大学院修士課程の経営学共通基礎科目である方法論基礎での講義をもとに,経営学各分野の第一線で活躍する著者が集まって,何をどう考え,いかに研究するかの基礎知識をまとめました。

ここでは方法論のみならず,実際に著者たちが一つの研究を達成するまでに乗り越えてきたものも示され,研究とは,研究者とはを理解できるものになっています。内容は平易で,疑問・質問に著者五人がリレー式で答えるコーナーも楽しく読め,学部学生にも十分読みとることができます。大学院進学をめざす際のみならず,ゼミ・レポート,卒論作成には絶好の伴侶となるでしょう。

人気の執筆陣が勢揃いした本書はまた,経営学に関心のあるビジネスマンにもお薦めの一冊です。ご期待下さい。姉妹編である『社会学研究法 リアリティの捉え方』『心理学研究法――心をみつめる科学のまなざし』ともどもご一読をお願い申し上げます。 (I)

*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。

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