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2004年8月 1日 (日)

編集室の窓:『書斎の窓』2004年9月号に掲載

9月刊行予定の中で,かつても今も社会科学の最も大きな研究課題である日本の「近代」をとらえ,より一歩進んで興味深く学べる本をご紹介します。

まず猪木武徳先生著『文芸にあらわれた日本の近代』です。第一級の労働経済学者であり,経済思想にも造詣の深い著者が,文芸作品の中から日本の近代の実像を映し出します。太宰治『斜陽』,谷崎潤一郎『痴人の愛』,小林多喜二『蟹工船』,大岡昇平『野火』などに描かれた「近代」とはなにか。先生の深い洞察を味わってください。従来の日本経済史にはなかった視座を提供します。

2つ目は,ややハイレベルですが,都市社会学の気鋭の学者吉原直樹先生著『時間・空間で読む近代の物語』です。近代の徹底化は,幾何学的に均一・等質な空間ではなく,個にとっての「生きられた空間」を,また,直線的に経過するクロックタイムとは異なる「循環する時間」を浮かび上がらせました。この時間と空間の<ゆらぎ>のありようを歴史・具体的に見ることで,近代の見直しをさらに進めるとを意図しています。社会学の新しい地平を切り拓く一冊です。 どうぞご期待ください。(K)

*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。

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