本の詳細:『心理学』 詳細目次
無藤 隆・森 敏昭・遠藤由美・玉瀬耕治/著
『心理学』(New Liberal Arts Selection)
2004年3月刊
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詳細目次を掲載いたしました。
〈目 次〉
心理学-Psychology: Science of Heart and Mind
第1部 心の仕組みと働き
第1章 心理学とは何か――心を科学的に研究することの可能性
1 心理学を成立させるもの
2 知の成立という面から心理学の枠組みを知る
3 心理学の研究法
第2章 心と脳――心を支える脳のメカニズム
1 神経細胞(ニューロン)の構造と働き
2 脳波と覚醒
3 神経系の構造と機能
4 大脳半球の構造と機能
5 脳の発達と老化
第3章 感覚と知覚――環境を認識する心の働き
1 視覚系の構造と働き
2 形の知覚
3 大きさ・奥行きの知覚
4 運動の知覚
5 日常世界の事物の認知
第4章 記憶――過去を記録する心の働き
1 記憶の過程
2 短期記憶のメカニズム
3 長期記憶のメカニズム
4 忘却の規定因
5 日常世界における記憶
第5章 学習――未来に備える心の働き
1 学習の基本型
2 学習の理論
3 さまざまな学習
4 学習の転移
第6章 言語――情報を運ぶ知性の翼
1 文の理解
2 文章理解とスキーマ
3 言語による表現
4 言語と思考
第7章 思考――アイデアを生み出す創造の壺
1 問題解決と思考
2 帰納的推論
3 演繹的推論
4 創造的思考
第2部 心のダイナミズム
第8章 情動――生きる喜びと悲しみ
1 感情とは何か
2 表情と情動
3 情動の円環モデル
4 情動の制御と共感性
5 弾力性(レジリエンス
第9章 動機づけ――人を動かす要因
1 動機づけのメカニズム
2 欠乏欲求とホメオスタシス
3 欲求不満とその解消
4 高次な欲求の充足
5 自己実現の欲求
第10章 性格――人柄のバラエティ
1 人さまざま
2 類 型 説
3 特性説と質問紙法
4 性格テストの効用と限界
5 性格の形成
第11章 子ども時代の発達――子どもが大人になる20年間
1 発達と発達研究を見通す
2 子どもの生得的個人差としての気質
3 親子間の愛着の成立
4 知的な発達
5 仲間関係の働き
6 思春期における悩み
7 親子関係と友達関係はどちらが重要か
第12章 青年期・成人期の発達――生涯にわたり生き生きと暮らすには
1 自我同一性の発達
2 成人期の発達をどうとらえるか
3 成人期の適応と弾力性
4 老年期の人間関係
第3部 社会のなかの心
第13章 人間と社会――人はいかに社会的か
1 人間の進化
2 社会生活を営むための諸条件
3 感 情
4 社会的絆
第14章 社会的認知――人と世界を理解する
1 印象形成
2 帰 属
3 ステレオタイプと偏見
4 社会的推論
第15章 自己――個人と社会のインターフェース
1 自己とは何か
2 自己知識
3 自尊感情と自己評価
4 自己に関わる動機
5 自己制御
6 自己と他者
7 語られるものとしての自己
第16章 社会的影響――集団のなかの文法
1 他者の存在と遂行
2 同調と服従
3 説 得
4 世論形成
5 社会的影響過程としてのステレオタイプ
第17章 人間関係――人と人が向き合うとき
1 魅力と親密関係
2 援助とサポート
3 互恵性と社会的交換
4 コミュニケーション
5 攻 撃 性
第18章 集団――「個人の集合」を超えて
1 集団と群衆
2 集団による生産性,個人による生産性
3 集団の意思決定
4 集団間の葛藤
5 リーダーシップ
6 集団の力の応用
第4部 心の適応と臨床
第19章 発達の支援――心理学から支援する手立てと原則
1 発達的支援の基本
2 日本の文脈における子育て支援
3 専門家へのさらなる支援としての保育現場支援
第20章 発達の病理と心理臨床的援助――臨床心理への発達的な基盤を探る
1 成人期の自我発達とその支援
2 成人期の自我発達の可能性
3 リスクと脆弱性と弾力性
4 子どもへの虐待の影響とその治療
第21章 ストレスと心理的障害――心のトラブル
1 心の健康と不健康
2 ストレスと心理的障害
3 心理臨床の対象
4 心理臨床アセスメントの役割
第22章 カウンセリング――悩みの克服
1 カウンセリングにおける視点の多様性
2 精神力動論的アプローチ
3 来談者中心的アプローチ
4 行動主義・認知行動主義的アプローチ
5 家族システム論的アプローチ
第23章 カウンセリングの実際――かかわりの技法
1 基本的なかかわり技法
2 臨床的面接の一般的な進め方
3 面接の構造化
4 行動の変容を促すさまざまな技法
5 カウンセリングにおける発達論的視点
6 認知発達的定位の査定と介入
第24章 カウンセリング・心理療法と文化――文化のなかで
1 文化のなかの個人
2 クライエントの文化的背景
3 日本社会の文化的特質
4 カウンセリングにおける多文化主義
5 現代社会と臨床的問題
練習問題のヒント
引用文献
事項索引
人名索引
◆COLUMN――――
コラム1-1 心理学の源流
コラム2-1 脳の画像解析
コラム2-2 健 忘 症
コラム3.1 逆さまの世界
コラム3-2 知覚とアフォーダンス
コラム4-1 記 憶 術
コラム4-2 記憶と注意
コラム5-1 学習性無力感
コラム6-1 会話の公理と言語行為
コラム7-1 創造性の育成法
コラム7-2 知能検査
コラム8-1 音楽は情動を喚起する
コラム8-2 情動的知能とは何か
コラム9-1 自律的動機づけ
コラム10-1 神経伝達物質と性格との関係
コラム11-1 体罰は子どもに害があるか
コラム12-1 高齢者を援助するために
コラム13-1 攻撃性と進化論的視点
コラム14-1 最小条件集団と内集団えこひいき
コラム15-1 自己高揚と自己卑下
コラム16-1 報道と自殺の連鎖反応
コラム17-1 「名誉」と攻撃性の関係
コラム18-1 高圧的な力と集団間葛藤
コラム19-1 成長のつまずきとしての不登校
コラム19-2 いじめと暴力のない学校を作る――ゼロトラレンスから学ぶ
コラム20-1 虐待を受けた子の育ち
コラム21-1 ストレスとタイプA性格
コラム21-2 阪神・淡路大震災による精神的・身体的影響
コラム22-1 不合理な信念の測定
コラム22-2 エビデンス・ベイスト・カウンセリングの必要性
コラム23-1 マイクロカウンセリングの発展にまつわるエピソード
コラム24-1 アジアとアメリカ文化における数学の成績の比較