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2003年12月 1日 (月)

編集室の窓:『書斎の窓』2004年1・2月号に掲載

新年あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

出版社の命は企画力と言われます。今年は例年以上に,社会や大学・学問の動向を迅速かつ的確にとらえるアンテナを張り巡らし,部全体の企画力の向上に努めたい,と年頭の意を新たにしています。

一般的に言われる活字離れ(書籍購入の減少)を背景としつつ,大学の多様な教育改革(教養課程の廃止・再編,カリキュラムの改革,セメスター制の導入など)のなかで,小社の主要ドメインである大学テキスト市場も急速に流動化しつつあります。市場の縮小と需要の多様化がその大きな特徴ですが,需要の将来予測を含めた正確な把握によって,この不透明な動向にきめ細かく対応していく必要があると考えています。

また,関連して,学問の内容や性格の変化によりアカデミズムと社会の関係も急速に変わってきています。この問題はわが部でいうと,アカデミックな実務書の多様な展開という課題に大きな影響を与えることになります。こうした大学・学問・社会の関係やその変化からもたらされる新しいニーズを機敏にとらえらていく必要もあります。

「優れた企画力=的確なニーズ対応」をモットーに,今年も多くの良書をお届けできればと願っています。引き続きのご愛顧をよろしくお願い申し上げます。 (I)

*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。

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