本の詳細:『社会福祉基礎シリーズ 全17巻』
『社会福祉基礎シリーズ 全17巻』
四六判並製カバー付,平均280頁,各巻定価平均 1900 円(税込 1995 円)
2003年8月完結
〈編集委員〉
高橋重宏 日本社会事業大学
岩田正美 日本女子大学
北島英治 東海大学
黒木保博 同志社大学
白澤政和 大阪市立大学
渡部律子 関西学院大学
◇ 人権・権利擁護の尊重とソーシャルワークの向上をめざして ◇
◇ 倫理・価値を根底においた社会福祉実践のために ◇
◇ 社会福祉国家試験に役立つ豊富な内容とハンディな体裁 ◇
〈読者対象〉
◆ 社会福祉系大学や専門学校の福祉コースで学ぶ方に。
◆ 社会福祉士・介護福祉士の資格取得のため勉強する方に。
◆ 実務につきながらより高い力を身に付けようとする方に。
◆ 高校生に社会福祉を教える先生方に。
◆ 社会福祉とは,ソーシャルワークとは何かを考えるすべての方に。
〈本シリーズの特色〉
◆ ソーシャルワーカーの高い能力と質が求められる新しい福祉の時代のテキスト・シリーズです。
◆ 各巻は鮮明な問題意識で構成され,社会福祉の課題・あり方を考えながら学ぶ,社会福祉コースの基本テキストです。
◆ 新しい社会福祉養成カリキュラムに合わせて必要にして十分な知識・理解力が身に付くよう,厳選された内容を盛り込みました。
◆ 事例やビネットを有効に活用し,読み進むことで望ましいソーシャルワーク実践を理解できるよう工夫されています。
◆ 各章の演習問題で学んだ内容を確認するとともに,巻末では社会福祉試験の典型的過去問題が解説され,試験勉強に役立ちます。
◆ 社会福祉学会で活躍する代表的研究者・実務家と新しい時代をリードする新進気鋭の若手研究者が総力を上げて取り組みました。
◆ ハンディで魅力的な装丁や読みやすいレイアウトは,いつでもカバンに入れて持ち運びでき,ちょっとした時間に楽しく学習できます。
◆ 多くの方にご利用いただけるよう,お求め安い価格を実現いたしました。
〈刊行にあたって〉
21世紀がスタートしたいま,社会福祉は大きな転換を迫られている。より複雑化しつつある社会は,個人や家族の多様なニーズに対処しうる社会福祉の理念や制度の再構築を求めているとともに,力量の高いソーシャルワーカーを必要としている。
わが国の大学教育において社会福祉の専門職養成カリキュラムが統一されたのは,1986年に日本社会事業学校連盟が策定した『社会福祉専門職員養成基準』以降であり,その歴史は浅い。それまでは,専門教育と謳いつつ実習がなかったり,科目の名称もバラバラであったり,教育内容も大学によって異なっていた。
1987年に「社会福祉士及び介護福祉士法」が制定され,厚生省通知により統一カリキュラムによる社会福祉士養成教育が行われることになった。その後,社会福祉基礎構造改革が進められる中で,養成カリキュラムの再検討が行われ,2000年度から新たなシラバスが策定され,通知された。新シラバスの特徴は,社会福祉改革を受け,人権尊重,権利擁護,自立支援などが強調され,ソーシャルワーク実践教育が強化されたことである。
このような中で,われわれは,ともすれば既存制度の解説を中心としがちな社会福祉士養成のテキストから,より高度な理論,価値・倫理や技術に支えられたソーシャルワーク実践を可能とするような新しいテキストへの転換の必要性を痛感した。幸いに社会福祉理論研究やソーシャルワーク実践において中心的役割を担う多くの研究者,実務家のご協力を得て,ここに17冊の本シリーズがスタートする運びとなった。
さまざまな課題,理想と現実の乖離を十分承知の上で,社会福祉士養成に新風を吹き込みたいと決意している。ご批判をいただきながらよりよいテキストにしていきたい。
編集委員
« 編集室の窓:『書斎の窓』2003年9月号に掲載 | トップページ | 本の詳細:『社会福祉基礎シリーズ 全17巻』 各巻のタイトルと編者 »
« 編集室の窓:『書斎の窓』2003年9月号に掲載 | トップページ | 本の詳細:『社会福祉基礎シリーズ 全17巻』 各巻のタイトルと編者 »