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2003年7月 1日 (火)

特集:アメリカを学ぶ3 経済

近年,グローバル化の進行のなかで「グローバル・スタンダード」として「アメリカン・モデル」がもてはやされていますが,戦後一貫してアメリカは「パックス・アメリカーナ」として世界政治経済に君臨してきました。

したがってアメリカ経済は,その国内的な発展と対外的なリーダーシップの相互関係のなかで形成されてきたところにその基本的特質があります。その意味で,世界経済の現状と将来を考える上で,アメリカ経済への知識は必要不可欠といっていいでしょう。

『概説アメリカ経済』は,産業・企業,財政・金融,国民生活,国際関係などの側面からアメリカ経済の全体像を明らかにした手頃な入門書です。

『現代アメリカ経済』は,戦後パックス・アメリカーナの形成・転換・衰退・再編という変遷を構造的に解明した本格テキストであり,『現代アメリカの通商政策』『アメリカ経済政策史』は,それぞれ対外政策と国内政策の形成過程を政治経済構造と絡めて解明した力作です。

また『米国の再生』は,戦後アメリカの財政危機への取り組みと解決へのプロセスを丹念に追跡した好著であり,『ケースブックアメリカ経営史』では,アメリカのビッグ・ビジネスの波瀾に富んだ形成の姿を知ることができます。


平井規之・萩原伸次郎・中本悟・増田正人/著『概説アメリカ経済』
1994年8月刊

河村哲二/著『現代アメリカ経済』
2003年4月刊

中本悟/著『現代アメリカの通商政策』
1999年10月刊

萩原伸次郎/著『アメリカ経済政策史』
1996年4月刊

室山義正/著『米国の再生』
2002年7月刊

安部悦生・壽永欣三郎・山口一臣/著『ケースブックアメリカ経営史』
2002年2月刊

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