特集:アメリカを学ぶ2 政治・外交・日米関係
冷戦終結後,「唯一の超大国」となったアメリカ政治・外交の分析を抜きにして現代の国際政治を理解することはできません。『国際紛争』は,理論と歴史の相互検証を通して国際政治分析の道具を提供しようと,ジョセフ・ナイがハーバード大学での講義のために執筆した定評あるテキストです。
『概説アメリカ外交史(新版)』は独立から冷戦後に至るアメリカの対外意識と対外政策の変遷を,『戦後アメリカ外交史』は第二次世界大戦開戦から今日に至るアメリカ外交の展開を通史的に分析・考察し,『現代アメリカ外交キーワード』は現代のアメリカ外交を100のキーワードで解説して国際政治の理解をはかります。
また,日米安全保障条約の成立と改定を考察した『日米同盟の絆』は外交文書をもとに21世紀における日米安全保障協力のあり方をさぐり,カーター政権の在韓米軍撤退政策を再検討した『大統領の挫折』は在韓米軍の去就が日本の安全保障に与える影響と意義を問う力作です。
他方,アメリカ連邦議会が20世紀後半に行った予算編成改革の過程を分析した『財政再建と民主主義』は,現代のアメリカ政治の特質と民主主義の下での財政再建を考えるための視点を提供します。
Joseph S. Nye, Jr./著,田中明彦・村田晃嗣/訳『国際紛争』
2002年7月刊
『書斎の窓』2002年9月号「私の書評」(山本吉宣・東京大学教授)
『外交フォーラム』2002年9月号「編集部お薦めの本」
『外交フォーラム』2002年11月号書評
有賀貞・宮里政玄/編『概説アメリカ外交史』
1998年4月刊
佐々木卓也/編『戦後アメリカ外交史』
2002年10月刊
坂元一哉/著『日米同盟の絆』
2000年4月刊
第22回サントリー学芸賞〈政治・経済部門〉受賞
『毎日新聞』2000年5月28日書評(五百旗頭真・神戸大学教授)
『日本経済新聞』2000年6月4日書評
『朝日新聞』2000年6月11日書評(北岡伸一・東京大学教授)
『読売新聞』2000年6月11日書評(竹田いさみ・独協大学教授)
『外交フォーラム』2000年9月号「書評フォーラム」(佐道明広・政策研究大学院大学助教授)
『書斎の窓』2000年10月号「私の書評」(船橋洋一評)
『WEDGE』2002年2月号「読書漫遊」
村田晃嗣/著『大統領の挫折』
1998年12月刊
1998年度アメリカ学会清水博賞受賞
第21回サントリー学芸賞〈政治・経済部門〉受賞
『書斎の窓』1999年6月号「私の書評」(田中明彦・東京大学教授)
『毎日新聞』1999年1月31日書評(五百旗頭真・神戸大学教授)
『日本経済新聞』1999年2月21日書評
『週刊ポスト』1999年2月17日号「今週の3冊書評」(浅井信雄)
『外交フォーラム』1999年3月号「今月の選評」(小島朋之・慶応義塾大学教授)
『This is 読売』1999年3月号
『Vois』1999年4月号「ワンポイント書評」
『世界週報』1999年4月27日号
『海外事情』1999年4月号「研究紹介」(倉田秀也)
待鳥聡史/著『財政再建と民主主義』
2003年2月刊
2002年度アメリカ学会清水博賞受賞