書評:『環境運動と新しい公共圏』 著者から評者へのリプライ
長谷川公一/著
『環境運動と新しい公共圏』
2003年4月刊
→書籍情報はこちら
《環境と市民の世紀》 をめざして
――『環境運動と新しい公共圏』 への批評に応えて
(高村ゆかり先生による書評を受けて書かれたものです。)
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長谷川公一/著
『環境運動と新しい公共圏』
2003年4月刊
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《環境と市民の世紀》 をめざして
――『環境運動と新しい公共圏』 への批評に応えて
(高村ゆかり先生による書評を受けて書かれたものです。)
長谷川公一/著
『環境運動と新しい公共圏』
2003年4月刊
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長谷川公一著『環境運動と新しい公共圏』を読む
評者・高村ゆかり
有斐閣の編集者は紳士的ですね。――稀に,著者からこのようなお褒め?を頂戴することがあります。
これは実は(言うまでもなく),私ども編集者にとって最も屈辱的な批評でありまして,そのようなときは皆,「余人は知らず自分は,明日からは非道なるプロに徹するぞ!」とまなじりを決することになります。
去る2003年5月31日,6月1日の両日,東京神田の一橋記念講堂で日本金融学会の春季大会が開催され,その初日に出席する機会が得られました。とはいえ,弊社の2003年4月入社の新人研修は5月30日まで。前日にようやく配属の内示が出たと思いきやもう学会?!,名刺もできていないのに……,ということでかなりおっかなびっくりながら見てきた,一新人の初学会体験記をお送りします。
現代社会の変化や学問研究の時代的変遷に伴い,大学のカリキュラム構成の内容も急速に変わりつつあります。特に,情報・環境・国際・政策などの領域が重要性を増し,関連学部・学科の新設だけでなく,こうした領域に関する総合講座や特殊講義などを設置する大学が増えつつあるようです。羽場久み子・増田正人編『21世紀国際社会への招待』は,法政大学社会学部の導入教育向けのテキストとして企画され,国際社会の歴史と現状について,各分野の第一人者が初学者向けに平易に解説した魅力的な《国際社会・入門》です。大学で国際社会論や国際政治学,国際経済学を学んでいくうえで必要な基礎知識がバランスよく習得できるよう工夫されており,国際社会を見る眼を養うのに最適の書です。
経営学の分野では,D・S・ビュー=D・J・ヒクソン著(北野利信訳)『現代組織学説の偉人たち』が注目の一冊です。組織理論の発展を組織パラダイムごとに整理し,約七〇人の主要学者の理論が紹介されています。組織論の全体像を理解するのに大変便利な《人物事典》となっており,経営学史や組織論を学ぶ学生・院生にとって価値ある必携書です。(I)
*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。