編集室の窓:『書斎の窓』2003年3月号に掲載
最近,マスコミなどで大学生の学力低下の問題がしばしば話題になっています。また,講義内容が理解できず,そのため授業に関心をもてなくなってしまう学生さんが増えているという先生方のお話もよく伺います。とりわけ,数学が苦手で文科系の学部に進学したものの,その数学を使用する理論経済学の講義についていけないという学生さんが急増していることは,本当に深刻な問題のようです。
篠原総一・西村理・平山健二郎編著『インタラクティブ・エコノミクス』は,こうした悩みを抱いている先生方や学生さんに是非お勧めしたい新刊です。書籍と添付されたCD-ROMを併用することにより,「音声」と「図」と「文字」の立体的解説によって,現実の講義さながらに順序立てて図や数式の意味が的確に理解できるよう工夫された,新しいタイプの入門書です。一度で理解しにくければ,何度でも繰り返し解説を確認することができ,また章末の演習問題で内容が正確に理解できたかどうかを確認しながら,ステップ・バイ・ステップで着実に学べる仕組みになっています。
CD-ROMという新しい媒体を利用して,初学者と先生が互いに解説と理解を確認しあいながら「インタラクティブ」に学習を進めていける本書によって,経済学の世界への新しい旅に出発してみてください。(I)
*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。
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