編集室の窓:『書斎の窓』2002年5月号に掲載
変動の激しくかつ不透明な現代社会の様々な諸現象を正確に理解するには,自分の殻や核といったものをいったん相対化し,世代や立場を超えた共感のうえに,もう一度自己の立場を定めて考えてみるという迂遠な作業が不可欠なようです。『ケータイ学入門』と『犯罪の深層』(ともに《有斐閣選書》)は,そうした視点からも,是非,多くの方に読んでいただきたい今日的テーマの二冊です。
また,『ベンチャー企業経営論』と『eマーケティングの戦略原理』も,ホットなテーマを対象としつつ,小社の商品カラーのひとつといってよいアカデミックなビジネス書仕立ての著作として,それぞれ読みごたえのある力作です。
二万語を超える経済・経営の関連用語を収録した《経済用語の国語辞典》として,学習・実務に最適と好評を博しております『経済辞典』の第4版を間もなくお届けします。刊行が予定より遅れ,多くの読者の皆さんにご迷惑をおかけ致しました。お詫び申し上げますとともに,さらに充実した辞典の一層のご愛用をお願い申し上げます。なお,CD-ROM版も鋭意作業を進め,近日中に発売を予定しています。ご期待ください。(I)
*弊社のPR誌『書斎の窓』(月刊)に掲載されている,当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。