編集室の窓：『書斎の窓』2001年5月号に掲載
１９９５年からスタートしました《有斐閣アルマ》シリーズも，新しいタイプのテキストとしてすっかり定着し，多くの読者から好評をいただいています。４月には，藤原秀夫・小川栄治・地主敏樹著『国際金融』，小浜裕久・深作喜一郎・藤田夏樹著『アジアに学ぶ国際経済学』，岡本伸之編『観光学入門』の３冊が加わりました。それぞれ有力な著者が，最新の研究成果も取り入れて平易に解説した好テキストです。ご期待ください。
鏡 武著『中東紛争』（有斐閣選書）にもご注目ください。複雑で100年に及ぶ長い歴史をもつこの紛争を，前シリア大使の著者が，ご自身の体験を通して，紛争の全体像をわかりやすく解説しています。類書にない明快さで整理・解説された著作として，この問題を考えるための最適の一冊です。ご一読をお薦めいたします。
『資本論体系』（全10巻）は，刊行開始以来17年目にして，第10巻『現代資本主義』の刊行をもちまして完結の運びとなりました。完結が大幅に遅れ，この間多くの読者の皆さまに多大のご迷惑をおかけいたしましたことを，お詫び申し上げます。（Ｉ）
＊弊社のPR誌『書斎の窓』（月刊）に掲載されている，当部の近況案内「編集室の窓」を転載しました。